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声がれ

朝起きたときに声が出にくい、あるいは大切な仕事があるのに声がかすれてしまうといった経験はありませんか。声がれは、医学的には「嗄声(させい)」と呼ばれます。多くの場合は、風邪による喉の炎症や、カラオケやスポーツ観戦での声の出しすぎが原因ですが、中には喉の重大な病気が隠れているサインであることも少なくありません。私たち鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、西武新宿線「鷺ノ宮駅」から徒歩2分という立地を活かし、中野区にお住まいの方や通勤で駅を利用される方々が、喉の違和感を覚えた際にいつでも気軽に立ち寄れるクリニックを目指しています。声の不調はコミュニケーションに直結するため、一人で悩まずに早期に相談していただくことが、健やかな毎日を取り戻す第一歩となります。当院では患者さんの不安に寄り添い、丁寧な診察を通じて、声の悩みに対する適切な解決策を一緒に考えてまいります。

声がれの原因

声がれが起こる直接的な理由は、喉にある「声帯(せいたい)」という器官が正常に振動しなくなることにあります。声帯は左右一対のひだのような組織で、肺から送られてくる空気によって振動し、音を作り出します。この声帯に何らかのトラブルが生じると、声の質が変化してしまいます。

喉への過度な負担

日常生活で最も多い原因の一つが、喉の使いすぎです。大きな声を出したり、長時間話し続けたりすることで、声帯が激しくぶつかり合い、炎症を起こして腫れてしまいます。接客業や教師、保育士など、職業的に声を多く使う方に多く見られる傾向があります。また、無理な発声方法を続けることも声帯へのストレスとなります。

ウイルスや細菌による感染症

風邪やインフルエンザなどの感染症によって喉の粘膜が炎症を起こすと、声帯も腫れて厚くなります。これが「急性喉頭炎」と呼ばれる状態です。喉の痛みや咳を伴うことが多く、炎症が治まるにつれて声がれも改善していくのが一般的です。しかし、無理をして声を出し続けると、炎症が長引いてしまうため注意が必要です。

生活習慣の影響

喫煙や飲酒は、喉の粘膜にとって強い刺激物となります。タバコの煙に含まれる化学物質は、声帯に慢性的な炎症を引き起こし、組織を硬くしたり浮腫(むくみ)を生じさせたりします。また、過度な飲酒によって喉が乾燥したり、胃酸が逆流しやすくなったりすることも、声がれを悪化させる要因となります。

加齢による変化

年齢を重ねると、全身の筋力が低下するのと同様に、声帯を動かす筋肉も衰えてきます。また、声帯そのものが痩せて細くなってしまう「声帯萎縮」が起こると、左右の声帯がぴったりと閉じなくなり、隙間から空気が漏れるようになります。これがカサカサとしたかすれ声の原因になることがあります。

声がれによって引き起こされる病気

一時的な声がれであれば休息によって改善しますが、2週間以上症状が続く場合は、喉に何らかの病変ができている可能性があります。当院では、内視鏡を用いた詳細な検査を行い、以下のよう病気が隠れていないかを慎重に診断いたします。

声帯ポリープ

声帯の粘膜に小さな突起ができる病気です。主に、大声を出したときなどに声帯の血管が切れて内出血を起こし、それが膨らんでポリープとなります。片側にできることが多く、声がかすれたり、喉に異物感を感じたりするのが特徴です。初期であれば声の安静や薬物療法で小さくなることもありますが、大きくなると手術が必要になる場合もあります。

声帯結節(せいたいけっせつ)

声帯の左右同じ場所にできる、硬い「だこ」のような組織です。主に声を酷使する子供や、職業的に声をよく使う大人に見られます。左右の声帯が合わさる部分に突起ができるため、声が漏れてしまい、ハスキーな声になります。まずは正しい発声方法を身につけるなどの言語療法が治療の基本となります。

ポリープ様声帯

声帯が全体的に水ぶくれのように腫れ上がってしまう状態です。主な原因は喫煙であり、ヘビースモーカーの方に多く見られます。声が非常に低くなり、女性の場合は男性のような声になってしまうこともあります。禁煙が治療の大前提となりますが、呼吸が苦しくなるほど腫れがひどい場合は、手術によって腫れた組織を取り除くことも検討されます。

喉頭がん

声がれが続く場合に最も警戒すべき病気が喉頭がんです。特に50代以上の喫煙習慣がある男性に多く発症する傾向があります。初期症状として声がれが現れやすく、進行すると血の混じった痰が出たり、呼吸が苦しくなったりします。早期に発見できれば、声を温存した治療が可能であるため、早めの受診が極めて重要です。

反回神経麻痺(はんかいしんけいまひ)

声帯を動かす神経(反回神経)が麻痺することで、声帯の動きが悪くなる病気です。声が漏れるような、かすれた声になります。この神経は脳から喉を通り、胸まで行ってから再び喉に戻ってくるという長い経路を通るため、喉そのものの病気だけでなく、肺や心臓、甲状腺の病気が原因で麻痺が起こることもあります。原因不明の場合は、全身の精密検査が必要になることもあります。

声がれの処置や治療法

声がれの治療は、その原因となっている疾患や生活環境に合わせて、最適な方法を選択していきます。鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、まずしっかりと原因を突き止め、患者さんのライフスタイルに配慮した治療計画を提案いたします。

保存的療法(声の安静とケア)

炎症が原因の場合、最も効果的なのは「声を出さないこと」です。これを沈黙療法といいます。特に急性期の炎症では、数日間安静にするだけで劇的に改善することがあります。また、喉の乾燥を防ぐためのアドバイスも行います。

  • 加湿器を使用し、室内の湿度を50から60パーセントに保つ
  • こまめに水分を摂取し、喉の粘膜を潤す
  • のど飴やマスクを活用し、喉への刺激を軽減する
  • 刺激の強い香辛料やアルコールの摂取を控える

薬物療法

喉の炎症を抑えるためのお薬を処方します。細菌感染が疑われる場合は抗生剤、アレルギーが関与している場合は抗アレルギー薬を使用することもあります。また、当院ではネブライザー療法という、薬剤を細かい霧状にして直接喉の奥に届ける治療も行っています。効率よく患部に薬が届くため、腫れや炎症を鎮める効果が期待できます。

逆流性食道炎へのアプローチ

近年、胃酸が喉まで逆流して声帯を刺激することで起こる声がれが増えています。喉の違和感や胸焼けを伴う場合は、胃酸の分泌を抑えるお薬を併用することがあります。食生活の改善や、食後すぐに横にならないといった生活指導も合わせて行います。喉の病気だと思っていたら、実は消化器の問題だったというケースも少なくありません。

専門施設への紹介と手術検討

検査の結果、大きなポリープや腫瘍が見つかった場合、あるいは高度な音声リハビリテーションが必要な場合は、連携している大学病院や総合病院を紹介いたします。手術が必要な場合でも、適切な医療機関とスムーズに連携できるよう手配いたします。精密な診断を行うことが、患者さんにとって最短の回復ルートになると考えております。

声がれについてのよくある質問

Q1.風邪は治ったのに声がれだけが残っています。受診したほうがよいですか?

A1.風邪の後の炎症が長引いている可能性もありますが、声帯にポリープなどができている可能性もあります。通常、風邪による声がれは1週間程度で改善します。2週間経っても治らない、あるいは徐々に悪化していると感じる場合は、一度内視鏡で声帯の状態を確認することをおすすめします。

Q2.喉の検査は痛いですか?

A2.当院では、非常に細く柔軟性のある電子内視鏡(ファイバースコープ)を使用しています。鼻から挿入しますが、事前に表面麻酔の処置を行うため、痛みはほとんどありません。検査自体は数分で終わりますし、モニターでご自身の声帯を一緒に確認していただくことも可能です。鼻が狭い方などは事前にお伝えいただければ、より慎重に対応いたします。

Q3.タバコを吸わないのに声がれがするのはなぜですか?

A3.タバコを吸わなくても、喉の使いすぎや加齢、空気の乾燥、さらにはストレスなどが原因で声がれは起こります。また、先ほど述べた胃酸の逆流が原因であることも多いです。「タバコを吸わないから重い病気ではないはず」と思い込まず、客観的な診断を受けることが安心につながります。

Q4.市販ののど飴や薬で治りますか?

A4.一時的な喉の乾燥や軽い炎症であれば、市販ののど飴などで和らぐこともあります。しかし、声がれそのものを根本的に治す薬は市販では限られています。特に声帯に病変がある場合は、のど飴だけでは改善しません。早めに原因を特定し、適切な治療を開始するほうが結果として早く治ります。

院長より

「たかが声がれ」と思って、受診を先延ばしにしていませんか。声は私たちの思いを伝えるための大切な道具です。中野区の鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、患者さんが毎日を笑顔で、そして元気に声を出して過ごせるよう、全力でサポートさせていただいております。西武新宿線の「鷺ノ宮駅」から徒歩2分と、お仕事帰りやお買い物ついでにも立ち寄りやすい場所にございます。私たちスタッフ一同、常にアットホームな雰囲気を大切にし、小さなお子さんからご高齢の方まで、どなたでも安心して相談できる環境を整えています。喉の不快感や声の出しにくさを感じたら、どうぞ迷わず当院を頼ってください。患者さん一人ひとりの声に耳を傾け、最新の知見と臨床経験に基づいた誠実な医療を提供することをお約束いたします。皆様の健やかな声を守るパートナーとして、いつでもお待ちしております。

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