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耳だれ

耳から液体が出てくる耳だれは、医学的には「耳漏(じろう)」と呼ばれます。お風呂上がりでもないのに耳の中が湿っていたり、枕にシミがついたりしていると、驚いて不安になる方も多いのではないでしょうか。耳だれは、耳の中にある皮膚や粘膜に炎症が起き、そこから滲み出た液体が外に出てきたものです。この症状は、耳からの大切な「SOS」のサインであり、放置すると中耳炎が悪化したり、聴力に影響を及ぼしたりすることもあります。東京都中野区の鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、西武新宿線「鷺ノ宮駅」から徒歩2分の場所で、地域の皆さんの耳のトラブルに向き合っています。丁寧な視診と適切な処置で、不快な症状を早期に抑えるお手伝いをいたします。

耳だれの原因

耳だれが起こる原因は多岐にわたりますが、大きく分けると「耳の触りすぎ」によるものと、「鼻や喉の風邪」から波及するものに分類されます。それぞれの原因について詳しく解説します。自分に当てはまるものがないか確認してみてください。

外耳道の傷や炎症

耳だれの原因で最も多いのが、耳掃除のしすぎによるものです。耳かきや綿棒で耳の穴(外耳道)を強く擦ってしまうと、目に見えない小さな傷がつきます。そこから細菌が入り込んで感染を起こし、炎症によって浸出液(しんしゅつえき)という液体が漏れ出してきます。これが耳だれとなって現れるのです。

中耳の感染と炎症

耳の奥にある「中耳」という空間に炎症が起きると、膿が溜まります。この膿が鼓膜を押し破って外に出てきたものが、中耳炎による耳だれです。特にお子さんの場合は、風邪をひいた際に鼻の奥にいる細菌が、耳と鼻をつなぐ管(耳管)を通って中耳に入り込み、急性の炎症を起こすことがよくあります。中耳の炎症は強い痛みを伴うことが多いのが特徴です。

真菌(カビ)の繁殖

耳の中は湿気が多く暗いため、カビ(真菌)が繁殖しやすい環境です。特に、耳掃除を頻繁に行う方や、長時間のイヤホン使用で耳の中が蒸れている方は注意が必要です。カビが繁殖すると「外耳道真菌症」という状態になり、特有の粘り気がある耳だれや、強いかゆみが生じることがあります。

耳だれによって引き起こされる病気

耳だれは単なる症状ではなく、背景に何らかの病気が隠れています。放置すると症状が長引くだけでなく、周囲の骨を溶かしたり、神経に影響を与えたりする病気もあります。代表的なものを挙げます。

外耳道炎

耳の穴の入り口から鼓膜までの通り道である「外耳道」に炎症が起きる病気です。初期は耳のかゆみや痛みだけですが、進行すると耳だれが出てくるようになります。耳の入り口を引っ張ったり、耳の穴の前にある突起(耳珠)を押したりした時に痛みが強くなるのが、外耳道炎を見分ける一つの目安です。

急性中耳炎

鼓膜の奥にある中耳に細菌やウイルスが入り込み、急激に炎症を起こす病気です。強い痛み、発熱、耳が詰まった感じ(耳閉感)が主な症状です。炎症によって溜まった膿の圧力が限界を超えると、鼓膜に小さな穴が開き、耳だれとして膿が流れ出します。耳だれが出始めると、圧力が下がるため一時的に痛みが和らぐことがありますが、病気そのものが治ったわけではありません

慢性中耳炎

急性中耳炎が完全に治りきらずに鼓膜に穴が開いたままになり、長期間にわたって炎症を繰り返す状態です。体調を崩した際や、耳に水が入った際などに、繰り返し耳だれが出てきます。慢性的に炎症が続くと、耳の聞こえが悪くなる難聴を伴うことも多いため、適切な管理が必要です。

真珠腫性中耳炎

耳の中の皮膚の一部が真珠のような塊(真珠腫)となり、周囲の骨を溶かしながら進行する特殊な中耳炎です。この病気では、特有の嫌な臭いを伴う耳だれが出ることがあります。放置するとめまいや顔面神経麻痺、難聴などの重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、早期の診断と治療が極めて重要です。

外耳道湿疹

耳の穴の皮膚がアレルギーや刺激によってかぶれ、湿疹ができている状態です。強いかゆみを伴い、かき壊してしまうことでサラサラとした透明な液体が出てくることがあります。これも耳だれの一種です。一度かゆみが始まると止まらなくなり、悪循環に陥りやすいのが特徴です。

耳だれの処置や治療法

耳だれが出ている時は、自分で無理に掃除をしようとせず、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、以下のような手順で治療を進めていきます。

耳の中の清掃(処置)

治療の基本は、耳の中に溜まっている耳だれ(膿や浸出液)をきれいに取り除くことです。専用の吸引器やピンセットを用いて、顕微鏡下で慎重に掃除を行います。耳の中に汚れが残っていると、お薬が患部にまで届きにくいため、この丁寧な清掃こそが治療の第一歩となります。ご家庭で綿棒を使って掃除をしようとすると、かえって奥に押し込んでしまうことがあるため、注意してください。

お薬による治療

炎症を抑えるために、原因に応じたお薬を使用します。主な治療薬は以下の通りです。

  • 点耳薬(てんじやく)・・耳の中に直接垂らすお薬です。抗生物質やステロイドが含まれており、炎症部位に直接作用します。
  • 内服薬(抗生物質など)・・炎症が強い場合や、中耳炎が原因の場合は、飲み薬を併用することがあります。
  • 軟膏(なんこう)・・外耳道湿疹などの場合、皮膚を保護し炎症を抑える塗り薬を使用します。

点耳薬の正しい使い方

点耳薬を使用する際は、清潔な手で行ってください。お薬を数滴耳に入れた後、そのまま横を向いて数分間じっとしている「点耳法」が効果的です。薬が冷たいと「めまい」を引き起こすことがあるため、しばらく手のひらで容器を握って、常温から体温程度に温めてから使うのがコツです。

生活上の注意点

耳だれが出ている期間は、以下のことに気をつけましょう。

  • 耳を触らない・・かゆくても指や綿棒を入れないようにしてください。
  • 水が入らないようにする・・お風呂やシャワーの際は、耳栓や綿球(ワセリンを塗ったものなど)を使って、耳の中に水が入るのを防ぎましょう。
  • 鼻を強くすすらない・・鼻をすすると、細菌が耳の方へ押し流されて炎症が悪化することがあります。

耳だれについてのよくある質問

Q1.耳だれが出ている時に、綿棒でこまめに拭いてもいいですか?

A1.おすすめしません。入り口付近に漏れ出してきた分を優しく拭き取る程度なら構いませんが、耳の穴の中に綿棒を入れるのは控えてください。皮膚を傷つけて炎症を悪化させたり、奥にある汚れをさらに押し込んだりする原因になります。不快な時は当院へお越しください。専用の器具で安全にお掃除いたします。

Q2.耳だれが止まれば、病院に行かなくて大丈夫ですか?

A2.いいえ、受診されることを強くお勧めします。特に痛みがあった後に耳だれが出て痛みが引いた場合、鼓膜に穴が開いている可能性があります。穴が開いたまま放置すると、再感染しやすくなったり、将来的に聴力が低下したりすることもあります。耳だれが止まっても、炎症が完全に消えたかどうかを確認することが大切です。

Q3.子供が耳を触って泣いていますが、耳だれは出ていません。

A3.中耳炎の可能性があります。耳だれが出る前の段階(鼓膜の内側に膿が溜まっている状態)では、強い痛みが生じます。夜間に突然泣き出すことも多いですが、これは炎症によって鼓膜が腫れているためです。耳だれが出ていないからといって安心せず、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

Q4.耳だれから嫌な臭いがしますが、何か怖い病気でしょうか?

A4.臭いを伴う耳だれは、真珠腫性中耳炎や、外耳道の真菌(カビ)感染、あるいは悪性外耳道炎などの可能性があります。いずれも放置すると深刻な状態になる恐れがありますので、早急に中野区の耳鼻咽喉科を受診し、詳細な検査を受けることを強く推奨します。

院長より

「耳が湿っている」「何だか臭う気がする」といった悩みは、なかなか人には相談しづらいものです。しかし、耳だれは耳の健康を脅かす重大なトラブルの予兆であることも少なくありません。私たち鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、患者さんの不安を少しでも早く解消できるよう、丁寧な診察苦痛の少ない処置を心がけています。西武新宿線の鷺ノ宮駅から徒歩2分と、お仕事帰りやお子様連れでも立ち寄りやすい場所にありますので、些細な違和感でも我慢なさらずにお越しください。耳の状態を映像で確認していただきながら、わかりやすい説明を徹底し、患者さん一人ひとりに最適な治療プランをご提案いたします。大切な聞こえを守るために、一緒に解決していきましょう。

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