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耳垢

耳垢(みみあか)は、多くの人にとって「単なる耳の汚れ」や「捨て去るべきゴミ」というイメージがあるかもしれません。しかし、医学的な視点で見ると、耳垢には耳の穴の皮膚を保護し、細菌の繁殖を抑えるという大切な役割が備わっています。私たち鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、耳垢の状態を観察することで、耳の健康状態を正しく把握し、適切なケアを提供することを大切にしています。中野区の鷺ノ宮駅から徒歩2分という通いやすい場所で、お子さんからご高齢の方まで、耳の違和感を解消するための専門的な処置を行っています。

ご家庭での耳掃除は、時に耳の奥へ耳垢を押し込んでしまったり、外耳道を傷つけてしまったりするリスクを伴います。耳垢が詰まって聞こえにくくなったり、耳の中でガサガサと音がしたりする場合は、無理にご自身で対処しようとせず、ぜひ当院にご相談ください。私たちは、顕微鏡や専用の器具を用いて、痛みの少ない安全な方法で耳垢を除去し、患者さんの耳の不快感を取り除くお手伝いをいたします。耳垢の悩みは、耳鼻咽喉科を受診する非常に一般的な理由ですので、どうぞ安心してお越しください。

耳垢の原因

耳垢は、耳の穴(外耳道)の入り口付近にある「耳垢腺(じこうせん)」と「皮脂腺」から分泌される液体に、剥がれ落ちた古い皮膚や埃などが混ざり合って作られます。耳垢が発生する仕組みや、その性質が決まる要因には、主に以下の内容が挙げられます。

体質による耳垢の性質の違い

耳垢の性質は遺伝的な要因が強く影響しており、大きく分けて2つのタイプが存在します。日本人の多くはカサカサとした乾性耳垢ですが、ベタベタとした湿性耳垢の方も一定数いらっしゃいます。

  • 乾性耳垢・・粉状や剥がれた皮膚のような状態で、乾燥しているタイプです。
  • 湿性耳垢・・飴状や粘土のような粘り気がある状態で、耳垢腺の活動が活発なタイプです。

外耳道の自浄作用とその限界

本来、健康な耳には「自浄作用」という仕組みが備わっています。耳の奥の皮膚は入り口に向かってゆっくりと移動しており、耳垢も自然と外側へ運ばれるようになっています。しかし、以下のような要因でこの機能が妨げられると、耳垢が溜まりやすくなります。

  • 耳の穴の形状が狭い、または曲がっている。
  • 加齢により皮膚の自浄作用が低下している。
  • 補聴器やイヤホンを長時間使用し、出口を塞いでいる。
  • 誤った耳掃除により、耳垢を奥に押し込んでいる。

耳掃除のやりすぎによる悪循環

良かれと思って毎日耳掃除をしてしまうことが、逆に耳垢を増やす原因になることがあります。頻繁に触りすぎることで外耳道の皮膚が慢性的な炎症を起こし、分泌物が増えてしまうのです。過度なケアが耳垢のトラブルを招く場合があるため、当院では適切な頻度での清掃を推奨しています。

耳垢によって引き起こされる病気

耳垢を放置したり、間違ったケアを続けたりすると、単なる不快感だけでなく、さまざまな疾患につながる恐れがあります。臨床の現場で私たちがよく遭遇する病気をご紹介します。

耳垢塞栓(じこうそくせん)

耳垢が外耳道を完全に塞いでしまった状態を指します。完全に塞がると、急に聞こえが悪くなる、耳が詰まった感じがする(耳閉感)、自分の声が響くといった症状が現れます。特にお風呂やプールで耳に水が入ると、耳垢が水分を吸って膨張し、急激に症状が悪化することが多いため注意が必要です。

外耳道炎(がいじどうえん)

耳掃除の際に耳の皮膚を傷つけてしまい、そこから細菌が感染して炎症を起こす病気です。耳の痛みやかゆみが主な症状で、ひどくなると耳だれが出たり、腫れによって聞こえにくくなったりします。早期の消炎処置が痛みを取り除く近道となりますので、痛みを感じたら早めに受診してください。

外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)

耳の中にカビ(真菌)が生えてしまう病気です。耳掃除のしすぎで皮膚の抵抗力が落ちたり、湿気がこもったりすることで発生しやすくなります。非常に強いかゆみや、耳の詰まった感じが特徴です。一般的な外耳道炎の薬では治らないため、専用の抗真菌薬を用いた治療と、丁寧な耳清掃が必要になります。

鼓膜穿孔(こまくせんこう)や外耳道損傷

ご自身やご家族が耳掃除をしている最中に、周囲の人とぶつかったり手が滑ったりして、耳の奥を突いてしまう事故は少なくありません。これにより外耳道から出血したり、最悪の場合は鼓膜に穴が開いてしまったりすることがあります。出血や激しい痛みがある場合は緊急の処置が必要です。

耳垢の処置や治療法

鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、患者さんの耳の状態や耳垢の硬さに合わせ、最適な方法を選択して安全に除去を行います。私たちは、無理に剥がすような痛みを伴う処置は避け、丁寧な対応を心がけています。

顕微鏡や内視鏡を使用した精密な除去

肉眼では見えにくい耳の奥まで、顕微鏡や内視鏡を使って拡大しながら処置を行います。これにより、皮膚や鼓膜を傷つけることなく、ピンポイントで耳垢を取り出すことが可能です。お子さんのように耳の穴が小さい場合でも、安全に確認しながら進められるのが大きなメリットです。

専用器具による除去(鉗子・吸引)

耳垢の状態に合わせて、以下のような専門的な器具を使い分けます。

  • 耳用鉗子(かんし)・・固まった耳垢を優しくつかんで取り出します。
  • 吸引管・・粉状の耳垢や柔らかい耳垢を掃除機のように吸い取ります。
  • 耳匙(じし)・・専用の耳かきで、壁にこびりついたものを慎重に剥がします。

耳垢水(じこうすい)を用いた軟化処置

耳垢が非常に硬くなっていて、そのままでは痛みが出て取り出せない場合があります。その際は、耳垢を柔らかくする専用の薬剤(耳垢水)を処方し、数日間点耳していただいてから後日除去を行います。無理をせず時間をかけることが、耳の健康を守るためには重要です。

外耳道の洗浄

耳垢が多量で複雑な形状をしている場合や、小さなお子さんで器具を怖がる場合には、温かい生理食塩水などを用いて耳の中を洗い流す方法をとることもあります。水圧を利用して耳垢を浮かせて外に出す、負担の少ない手法の一つです。

耳垢についてのよくある質問

Q1. 耳掃除のためだけに受診しても良いのですか?

A1. はい、もちろんです。耳掃除は立派な医療行為であり、耳鼻咽喉科の重要な仕事の一つです。特に自分でのケアが難しいお子さんや、耳垢が溜まりやすい体質の方は、数ヶ月に一度のペースで「耳掃除」を目的として来院されていますので、お気軽にお越しください。

Q2. 子供が耳掃除を嫌がって暴れるのですが診てもらえますか?

A2. 私たち鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、お子さんの診察にも慣れています。スタッフが優しくサポートし、短時間で安全に処置が終わるよう努めています。ご自宅で無理をして耳を傷つけてしまう前に、プロの手にお任せいただくのが一番安心です。

Q3. 家庭での耳掃除はどのくらいの頻度ですれば良いですか?

A3. 原則として、耳掃除は月に1回から2回程度、入り口付近を軽く綿棒で拭うだけで十分です。奥まで入れる必要はありません。耳垢には自浄作用があるため、触りすぎないことが耳のトラブルを防ぐポイントとなります。

Q4. 耳垢が急に増えた気がするのですが病気でしょうか?

A4. 耳のかゆみや湿疹、外耳道炎などが原因で分泌物が増えている可能性があります。また、カビが原因のこともありますので、量や色に変化を感じたり、かゆみが強かったりする場合は、一度受診して状態を確認することをお勧めします。

Q5. 耳垢が詰まると難聴になりますか?

A5. 耳垢塞栓によって耳の穴が完全に塞がってしまうと、伝音難聴(音が伝わりにくくなる状態)が起こります。これは病気による難聴とは異なり、耳垢を除去すればすぐに聞こえが改善するのが特徴です。聞こえにくさを感じたら、まずは耳垢の詰まりを疑ってみましょう。

院長より

中野区の鷺ノ宮耳鼻咽喉科、院長です。西武新宿線の鷺ノ宮駅から徒歩2分というこの場所で、日々地域の皆さんの耳の健康を見守っています。耳垢の悩みは、一見すると小さなことのように思えるかもしれませんが、本人にとっては大きな不快感や不安の種になるものです。ガサガサという音が気になって仕事に集中できなかったり、お子さんが耳を気にして泣いてしまったりすることもありますよね。私たちは、そうした日常の「困った」を解決するために、常に患者さんの立場に立った診療を心がけています。

当院の強みは、患者さんに痛みや恐怖心を与えないよう、細心の注意を払って行う精密な処置です。顕微鏡を使用して耳の中を詳細に確認することで、見逃しがちな小さな炎症や、奥に隠れた耳垢もしっかりとケアいたします。私たちは、耳垢の除去を通じて、皆さんの聞こえと生活の質を向上させることに誇りを持っています。病院に来るというだけで緊張される方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちはアットホームで話しやすい雰囲気を大切にしています。耳が詰まった感じがする、最近テレビの音が大きく感じる、といった些細な変化でも構いません。どうぞ、お散歩のついでに立ち寄るような感覚で、鷺ノ宮耳鼻咽喉科へご相談ください。スタッフ一同、笑顔で皆さんをお迎えいたします。

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