耳痛
耳の痛み(耳痛)は、お子さんからご高齢の方まで、日常生活の中で非常に多くの方が経験する症状の一つです。耳の中がズキズキと激しく痛むこともあれば、飲み込むときにツーンと響くような痛み、あるいは耳の周囲が重苦しい感じがするなど、その現れ方は多岐にわたります。私たち鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、西武新宿線鷺ノ宮駅から徒歩2分という通いやすい場所で、こうした「耳のSOS」を抱えた患者さんの不安に真摯に向き合っています。耳の痛みは、単なる炎症だけでなく、時に周囲の神経や喉の異常が原因となっていることもあるため、丁寧な診察と専門的な診断が欠かせません。東京都中野区鷺宮の地域の皆様が、痛みから解放されて健やかな毎日を過ごせるよう、私たちは一人ひとりの症状に合わせた最適な治療を提案しています。
耳痛の原因
耳が痛くなる原因は、大きく分けて「耳そのものの病気」と「耳以外の場所に原因があるもの」の2種類に分類されます。耳鼻咽喉科の診察では、まず耳の中を詳しく観察し、どちらのタイプであるかを見極めることから始めます。
耳そのものに原因がある場合
耳の穴(外耳道)や、鼓膜の奥(中耳)に炎症が起きているケースが最も一般的です。細菌やウイルスの感染によって膿が溜まったり、皮膚が腫れたりすることで、強い痛みが生じます。
- 耳掃除のしすぎで外耳道の皮膚を傷つけてしまった。
- 風邪をひいた後に鼻の細菌が耳に入り、中耳に炎症が起きた。
- プールの水が入ったままになり、細菌が繁殖してしまった。
- イヤホンの長時間使用によって、耳の穴が圧迫されたり蒸れたりした。
耳以外の場所に原因がある場合(関連痛)
耳の周りには多くの神経が通っているため、耳以外の場所の痛みを感じる神経が刺激され、脳が「耳が痛い」と錯覚してしまうことがあります。これを関連痛と呼びます。
- 喉の炎症(扁桃炎や咽頭炎など)が耳に響いている。
- 虫歯や親知らずの周囲の炎症、または噛み合わせの異常。
- 顎の関節に負担がかかる顎関節症(がくかんせつしょう)による痛み。
- 首や肩のこり、あるいは帯状疱疹の初期症状としての神経痛。
耳痛によって引き起こされる病気
耳痛を伴う病気には、急を要するものから慢性的なものまで様々あります。放置すると聞こえが悪くなる(難聴)などの後遺症が残るリスクもあるため、早期の発見が重要です。
急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)
特にお子さんに多い病気で、風邪をきっかけに鼻や喉の細菌が耳管を通って中耳に入り、炎症を起こします。鼓膜の内側に膿が溜まるため、夜も眠れないほどの激しい痛みや発熱を伴うことが特徴です。
外耳道炎(がいじどうえん)
耳の入り口から鼓膜までの通り道である外耳道が炎症を起こした状態です。耳掃除のしすぎが主な原因となります。耳たぶを引っ張ったり、耳の入り口を押したりすると痛みが強くなるのが特徴です。
航空性中耳炎(こうくうせいちゅうじえん)
飛行機の離着陸時など、急激な気圧の変化に耳の機能が対応できず、中耳に負担がかかることで痛みが生じます。ひどい場合には鼓膜から出血したり、水が溜まったりすることもあります。
耳性帯状疱疹(じせいたいじょうほうしん)
水ぼうそうのウイルスが再活性化することで、耳の周りに強い痛みと水ぶくれが生じる病気です。顔の筋肉を動かす神経に影響が出ると、顔面神経麻痺やめまいを引き起こすハント症候群に発展する恐れがあります。
顎関節症(がくかんせつしょう)
耳のすぐ前にある顎の関節の動きが悪くなったり、痛みが出たりする病気です。口を開け閉めするときに耳のあたりが痛むため、耳自体の病気と間違われることが非常によくあります。
耳痛の処置や治療法
鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、患者さんの痛みの原因を突き止め、不快な症状をできるだけ早く取り除くための処置を行います。症状の重さやライフスタイルに合わせた治療計画を立てていきます。
耳の清掃と局所処置
外耳道炎などの場合、耳の中に溜まった耳垢や分泌物(耳だれ)を取り除き、清潔にすることが治療の第一歩です。専用の器具を用いて慎重に清掃を行い、必要に応じて消炎剤の塗布や耳浴(じよく - 薬液を耳に垂らす処置)を行います。
薬物療法
炎症を抑えるための内服薬や点耳薬を処方します。細菌感染が疑われる場合には抗生剤を、痛みが強い場合には鎮痛剤を適切に使用します。また、鼻や喉の症状が原因であれば、そちらの治療も並行して行います。
- 抗生剤(飲み薬・点耳薬)・・細菌を殺し、炎症を鎮めます。
- 消炎鎮痛剤・・ズキズキする強い痛みを和らげます。
- 抗ウイルス薬・・帯状疱疹が疑われる場合に早期に使用します。
- 抗アレルギー薬・・鼻炎が原因で耳管の機能が落ちている場合に処方します。
鼓膜切開(こまくせっかい)
急性中耳炎などで鼓膜の内側に膿が大量に溜まり、激しい痛みが続いている場合や、高熱が下がらない場合に行うことがあります。鼓膜に小さな穴を開けて膿を出すことで、痛みを劇的に和らげる効果が期待できます。開けた穴は通常数日で自然に塞がります。
耳痛についてのよくある質問
Q1. 夜中に急に耳を痛がったときの応急処置はありますか?
A1. まずは保冷剤などをタオルで巻き、耳の周りを冷やしてあげてください。冷やすことで炎症の広がりを抑え、痛みが和らぐことがあります。また、市販の解熱鎮痛剤(子供用など年齢に合ったもの)があれば服用させても構いません。翌朝には必ず受診してください。
Q2. 耳が痛いときにお風呂に入っても大丈夫ですか?
A2. 高熱がある場合や、激しい痛みがあるときは控えたほうが安心です。体が温まると血流が良くなり、痛みが強くなることがあるからです。痛みが落ち着いていれば短時間の入浴は可能ですが、耳の中に水が入らないよう注意してください。
Q3. 耳掃除をしてから痛くなりました。どうすればいいですか?
A3. 耳掃除で外耳道を傷つけてしまい、そこから細菌が入った可能性があります。無理に触ると悪化して外耳道真菌症(耳にカビが生える状態)などに移行することもあるため、そのままの状態で早めに受診してください。
Q4. 喉が痛いのに耳も痛いのですが、耳の病気でしょうか?
A4. 喉の神経と耳の神経はつながっているため、喉の炎症を耳の痛みとして感じることはよくあります。これを関連痛と呼びますが、喉の病気が隠れているサインでもありますので、耳鼻咽喉科で喉と耳の両方をしっかり診察してもらいましょう。
院長より
耳の痛みは、生活の質を著しく低下させる非常につらい症状です。特にお子さんの場合、言葉でうまく伝えられず、夜泣きや機嫌の悪さとして現れることも少なくありません。私たち鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、鷺ノ宮駅から徒歩2分という立地を活かし、お仕事帰りや学校帰り、あるいは急な痛みの際にも駆け込める安心の医療を提供しています。私たちは、単にお薬を出すだけでなく、デジタル内視鏡などを用いて「なぜ痛むのか」を患者さんやご家族に視覚的にも分かりやすく説明することを大切にしています。痛みがあるということは、体からの大切なサインです。「これくらいの痛みで受診してもいいのかな」とためらう必要はありません。早期に適切な処置を行うことが、結果として早い寛解(かんかい - 症状が落ち着いた状態)に繋がります。中野区鷺宮の地域の皆様のかかりつけ医として、痛みに寄り添い、笑顔で帰っていただけるような診療を心がけています。耳に違和感や痛みを感じたら、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
