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食物アレルギー

食物アレルギーとは、特定の食品を食べたり、触れたり、吸い込んだりした際に、体の免疫システムが過剰に反応して、皮膚や呼吸器、消化器などにさまざまな症状が引き起こされる状態を指します。本来は体に害のない食べ物を、免疫が「敵」と見なして攻撃してしまうことで起こる反応です。

西武新宿線の鷺ノ宮駅から徒歩2分の場所にある私たち鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、食物アレルギーが原因で起こる喉の違和感や鼻の症状、さらには花粉症との関連が深い「口腔アレルギー症候群」などの診療に力を入れています。患者さんの日常生活での不安に寄り添い、適切な診断とアドバイスを行うことを大切にしています。

東京都中野区の地域のみなさんが、食事を安心して楽しめるように、アレルギーの仕組みを正しく理解し、個々の症状に合わせた対応策を一緒に考えていきましょう。少しでも気になる症状があれば、当院までお気軽にご相談ください。

食物アレルギーの症状について

食物アレルギーの症状は非常に多岐にわたり、人によって現れる場所や強さが異なります。食べてから数分から1時間以内に起こる「即時型」と呼ばれる反応が一般的です。ここでは、体の部位別にどのような症状が出やすいのかを詳しく解説します。

皮膚に現れる症状

最も頻繁に見られる症状が皮膚の反応です。多くの患者さんが、特定の食品を摂取した後に肌の変化を感じます。

  • じんましん・・肌の一部が赤く盛り上がり、強い痒みを伴います。
  • 皮膚の赤み・・顔や体が全体的に赤くなることがあります。
  • 湿疹・・カサカサした赤みや、小さなブツブツが出ることがあります。
  • むくみ・・まぶたやくちびるが大きく腫れることが特徴的です。

呼吸器に現れる症状

耳鼻咽喉科の領域とも深く関わるのが呼吸器の症状です。喉や鼻に違和感が出る場合は、注意深い観察が必要です。

  • 鼻水や鼻づまり・・アレルギー性鼻炎のような症状が急激に出ることがあります。
  • 喉の違和感・・喉がイガイガしたり、締め付けられるような感じがしたりします。
  • 咳や喘鳴・・コンコンという咳や、ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音が混じることがあります。
  • 声のかすれ・・喉の粘膜が腫れることで、声が出にくくなることがあります。

消化器や全身に現れる症状

食べ物が直接入る胃腸の反応や、生命に関わる重篤な全身症状についても知っておくことが重要です。

  • 腹痛や下痢・・急激な腹痛や何度も繰り返す下痢、嘔吐が見られます。
  • 血圧低下・・顔面が蒼白になり、ぐったりとして意識が遠のくことがあります。
  • アナフィラキシー・・複数の臓器に強い症状が同時に現れる、命に関わる危険な状態です。

食物アレルギーの原因について

食物アレルギーが起こる主な原因は、食べ物に含まれるたんぱく質です。このたんぱく質を体が異物と判断し、排除しようとして「IgE抗体」という物質を作ることでアレルギー反応の準備が整います。次に同じ食べ物が入ってきたときに、この抗体が激しく反応して症状を引き起こすのです。

代表的な原因食物

日本国内でアレルギーを引き起こしやすいとされる主な食べ物は以下の通りです。年齢によって原因となる食品の割合は変化していきます。

  • 鶏卵・・乳幼児期に最も多い原因で、加熱の程度によって反応が変わることがあります。
  • 牛乳・・乳製品全般に含まれ、幼少期から見られることが多い原因です。
  • 小麦・・パンや麺類など多くの加工食品に含まれるため、除去には工夫が必要です。
  • ピーナッツ・・少量でも重篤な症状を引き起こしやすく、注意が必要です。
  • えび・かに・・甲殻類は学童期から大人にかけて発症が増える傾向があります。
  • 果物・・リンゴやモモ、キウイなどが原因となり、喉の痒みを引き起こすことがあります。

大人になってからの発症と交差反応

食物アレルギーは子供だけの病気ではありません。大人になってから特定の食品、特に果物や海老、小麦などで発症することも珍しくありません。また、花粉症の人が特定の果物や野菜を食べると、喉が痒くなることがあります。これは、花粉と果物のたんぱく質の構造が似ているために起こる現象で、交差反応と呼ばれています。

例えば、シラカバやハンノキの花粉症がある方は、バラ科の果物(リンゴ、モモ、サクランボなど)に反応しやすいことがわかっています。当院のような耳鼻咽喉科では、花粉症の治療と並行して、こうした食後の喉の違和感についても詳しくお話を伺い、原因を特定していきます。

食物アレルギーの病気の種類について

食物アレルギーと一言で言っても、発症する時期やメカニズムによっていくつかの種類に分類されます。それぞれの特徴を知ることで、適切な対処が可能になります。

即時型食物アレルギー

最も一般的なタイプで、原因となる食べ物を摂取してから通常30分以内、遅くとも2時間以内に症状が現れます。じんましん、咳、腹痛などの症状が急激に出るのが特徴で、時にはアナフィラキシーに至ることもあります。私たちはまずこのタイプを念頭に置いて診断を進めます。

口腔アレルギー症候群(OAS)

生の果物や野菜を食べた際、口の中や唇、喉の奥に痒みや腫れを感じるタイプです。多くの場合、花粉症と密接に関連しており、花粉に対する抗体が食べ物のたんぱく質にも反応してしまいます。加熱することでたんぱく質の形が変わり、食べられるようになるケースも多く見られます。

食物依存性運動誘発アナフィラキシー

特定の食べ物を食べただけでは症状が出ないものの、食べた後に運動をすることで激しいアレルギー症状が引き起こされる特殊なタイプです。中学生などの学童期以降に多く、原因は小麦や海老であることが多いです。食後の運動制限などの対策が必要になります。

新生児・乳児消化管アレルギー

生後間もない赤ちゃんに見られるタイプで、主に粉ミルクなどに含まれるたんぱく質が原因となります。摂取してから数時間後に嘔吐や血便、下痢などの消化器症状がゆっくり現れるのが特徴です。一般的な即時型の検査では反応が出にくいことがあり、専門的な診断が求められます。

食物アレルギーの治療法について

現在の医療において、食物アレルギーを劇的に、かつ短期間で完全に治す特効薬はありません。治療の基本は、正しい診断に基づいた必要最小限の除去と、万が一食べてしまったときの症状を抑える薬物療法になります。

正しい診断と除去指導

以前は「怪しいものはすべて食べない」という考え方が主流でしたが、現在は「正確に診断し、食べられる範囲まで食べる」という考え方に変わっています。血液検査や皮膚テストの結果だけで判断せず、いつ、何を、どれくらい食べたときに症状が出たかという経過を重視します。

不必要な除去は生活の質を下げ、栄養の偏りを招く恐れがあります。当院では、どの程度までなら安全に摂取できる可能性があるかを見極めるサポートをいたします。ただし、強い症状が出るリスクがある場合は、徹底した除去が必要です。東京都中野区の地域のネットワークを活用し、必要に応じて高度な負荷試験ができる病院への紹介も行っています。

薬物療法による対処

症状が起きてしまった際に備え、薬を処方します。症状を和らげるためのものであり、アレルギーそのものを治すものではないことを理解しておく必要があります。

  • 抗ヒスタミン薬・・皮膚の痒みや鼻水、じんましんを抑えるために用いられます。
  • アドレナリン自己注射(エピペン)・・アナフィラキシーの既往がある方に対し、緊急時に自分自身で注射して強い反応を一時的に鎮めるための薬です。
  • ステロイド薬・・強い炎症反応が見られる場合に、医師の指示のもとで使用することがあります。

経口免疫療法(専門施設での実施)

医師の指導のもと、原因となる食品を微量から徐々に増やして食べ進めることで、体を慣らしていく治療法です。非常に高い専門性とリスク管理が必要なため、入院設備のある専門病院で実施されることが一般的です。当院では、こうした治療を希望される方への相談や、適切な施設への橋渡しを行っています。

食物アレルギーについてのよくある質問

Q1. 血液検査で陽性が出たら、その食べ物は絶対に食べてはいけませんか?

A1. いいえ、必ずしもそうとは限りません。血液検査(IgE抗体値)はあくまで「アレルギーを起こす可能性がある」ことを示す目安です。数値が高くても症状が出ない人もいれば、低くても症状が出る人もいます。大切なのは、実際に食べて症状が出るかどうかです。自己判断で除去せず、必ず医師に相談してください。

Q2. 大人になってから突然アレルギーになることはありますか?

A2. はい、十分にあり得ます。これまで問題なく食べられていたものでも、ある日突然アレルギー反応が出ることがあります。特に大人の場合は、果物や甲殻類、小麦などが原因になることが多いです。花粉症の発症をきっかけに、特定の食べ物で喉に違和感を覚えるようになるケースも増えています。

Q3. 食物アレルギーは成長とともに治りますか?

A3. 乳幼児期に発症した鶏卵、牛乳、小麦などのアレルギーは、成長に伴って消化吸収機能や免疫系が発達し、多くの方が小学校入学頃までに自然に治る(耐性を獲得する)傾向があります。一方で、ピーナッツ、そば、果物、甲殻類などは大人になっても治りにくいと言われています。

Q4. 耳鼻科で食物アレルギーを相談しても良いのでしょうか?

A4. もちろんです。食物アレルギーは鼻水や喉の痒み、耳の違和感など、耳鼻咽喉科に関連する症状を伴うことが多々あります。特に「口腔アレルギー症候群」は花粉症と密接に関係しているため、鼻や喉の状態を専門的にチェックできる耳鼻咽喉科での診断が非常に役立ちます。鷺ノ宮駅近くの当院でも、多くの相談を受けています。

院長より

食べ物は私たちの生活に欠かせない楽しみの一つですが、食物アレルギーがあるとその楽しみが不安に変わってしまうこともあります。特に小さなお子さんを持つ親御さんにとって、日々の献立や外食、学校給食への対応は大変なご苦労があることとお察しいたします。私たち鷺ノ宮耳鼻咽喉科は、そんなみなさんの「不安」を少しでも「安心」に変えられる場所でありたいと考えています。

当院では、単に検査結果をお伝えするだけでなく、実際の生活の中でどのように気をつけていけばよいのか、今の症状がアレルギーによるものなのかどうかを、丁寧にお伺いします。耳鼻咽喉科としての視点を活かし、花粉症との関連性や、喉・鼻の不快な症状に対するケアも同時に行えるのが私たちの強みです。

「この食べ物を食べるといつも喉が少し変な感じがする」「子供のじんましんが心配」といった、ちょっとした疑問でも構いません。東京都中野区の鷺ノ宮駅からすぐの当院へ、どうぞお気軽にご来院ください。みなさんが安心して健やかな食生活を送れるよう、スタッフ一同、親身にサポートさせていただきます。一人で悩まずに、まずは一緒にお話しすることから始めましょう。

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