鼻出血
鼻から急に血が出ると、大人の方でも驚いて不安な気持ちになるものです。鼻出血、いわゆる鼻血は、日常生活の中で比較的よく遭遇する症状の一つですが、その裏には単なる粘膜の傷だけでなく、何らかの病気が隠れている場合もあります。中野区鷺宮にある当院では、患者さんの不安に寄り添い、丁寧な鼻腔内の診察を通じて出血のポイントを特定し、適切な処置を行うことを大切にしています。西武新宿線「鷺ノ宮駅」から徒歩2分という通いやすい場所で、地域の皆さんの鼻のトラブルに迅速に対応できる体制を整えています。止まらない鼻血や繰り返す鼻出血でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
鼻出血の原因
鼻出血の原因は、大きく分けて「鼻そのものに原因がある場合」と「全身的な要因が関係している場合」の2つに分類されます。当院の診療でも、まずはどちらのタイプに近いかを慎重に判断していきます。
鼻の粘膜への刺激と傷
鼻出血の約8割から9割は、鼻の入り口に近い「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる場所からの出血です。ここは血管が網目状に集まっており、非常に粘膜が薄いため、少しの刺激で出血しやすい特徴があります。具体的には、以下のような原因が挙げられます。
- 指で鼻をいじったり、強く鼻をかんだりする物理的な刺激・・粘膜が傷つき、血管が破れます。
- 鼻の乾燥・・冬場の乾燥した空気やエアコンの影響で粘膜が乾き、亀裂が入りやすくなります。
- アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎・・炎症によって粘膜が充血し、普段よりも出血しやすくなります。
全身的な要因や持病の影響
鼻そのものに異常がなくても、身体の状態や服用しているお薬が原因で鼻血が出やすくなることがあります。特に高齢の方や持病をお持ちの方に見られるケースです。
- 高血圧・・血圧が高い状態が続くと血管に負担がかかり、鼻の細い血管が破れやすくなります。
- お薬の影響・・心筋梗塞や脳梗塞の予防のために「血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)」を飲んでいる方は、一度出血すると止まりにくくなります。
- 肝機能の低下や血液疾患・・血を固める成分(凝固因子)が不足している場合、微細な傷でも鼻出血を繰り返すことがあります。
環境や生活習慣による影響
中野区周辺にお住まいの患者さんの生活環境においても、季節の変わり目やストレスが鼻出血に関与することがあります。気温の急激な変化は自律神経に影響を与え、鼻粘膜の血管の収縮と拡張のバランスを崩す一因となります。また、のぼせやすい体質や、激しい運動直後の血流増加によっても出血が誘発される場合があります。
鼻出血によって引き起こされる病気
鼻出血は単なる症状ですが、それが長引いたり頻繁に繰り返されたりする場合、背後に重要な病気が潜んでいる可能性を考慮しなければなりません。当院では鼻内視鏡などを用いて、隠れた病気がないかを詳しく確認します。
鼻腔内の腫瘍
鼻の中に良性または悪性の腫瘍(できもの)ができている場合、その表面から出血することがあります。特に片側だけから頻繁に鼻血が出る、鼻詰まりがひどい、嫌な臭いがするといった症状が伴う場合は注意が必要です。腫瘍からの出血は、一般的な圧迫止血ではコントロールが難しいことが多いため、早期の診断が非常に重要です。
副鼻腔炎(蓄膿症)
副鼻腔炎によって鼻の粘膜に慢性的な炎症があると、粘膜が「ポリープ(鼻茸)」のように腫れたり、組織が脆くなったりします。この炎症に伴って出血が混じることがあります。黄色や緑色の鼻水に血が混じるような場合は、単なる鼻血ではなく、副鼻腔炎の治療を優先して行う必要があります。
遺伝性出血性末梢血管拡張症(オスラー病)
これは全身の血管が脆くなり、出血しやすくなる遺伝性の病気です。特に鼻粘膜の血管拡張が顕著で、幼少期から激しい鼻出血を繰り返すのが特徴です。ご家族に同様の症状がある方がいる場合は、この疾患の可能性を念頭に置いて検査を進める必要があります。
血液疾患や凝固異常
白血病や特発性血小板減少性紫斑病など、血液そのものの病気が原因で止血機能が低下し、鼻出血が初発症状として現れることがあります。鼻だけでなく、歯茎からの出血や足の青あざなどが目立つ場合は、血液検査を含めた全身的な評価が必要となります。当院では必要に応じて適切な医療機関へのご紹介も行っています。
鼻出血の処置や治療法
鼻出血の治療で最も大切なのは「どこから出ているか」を突き止め、確実に止血することです。鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、患者さんの苦痛を最小限に抑えるよう配慮しながら処置を行います。
ご家庭でできる応急処置(圧迫止血法)
まずは落ち着いて、正しい方法で止血を試みることが大切です。多くの鼻出血は、この方法で止めることが可能です。ほとんどの鼻血は小鼻を強くつまむことで止血できます。
- 座って少し下を向く・・血が喉に流れないようにするためです。横になると血が喉に回り、気分が悪くなることがあります。
- 小鼻を強くつまむ・・親指と人差し指で、鼻の膨らんでいる部分(小鼻)を両側からしっかりと挟みます。
- 10分から15分ほど維持する・・途中で止まったか確認するために指を離さず、じっと待つのがコツです。
医療機関で行う専門的な止血処置
圧迫しても止まらない場合や、出血を繰り返す場合には、耳鼻咽喉科での専門的な処置が必要になります。当院では、出血点の状態に合わせて以下の方法を選択します。
電気凝固術(電気メスによる焼灼)
出血している血管を電気メスで焼いて固める方法です。局所麻酔を染み込ませたガーゼで鼻の粘膜を麻痺させてから行うため、痛みは大幅に軽減されます。確実にピンポイントで止血できるため、繰り返す鼻血には非常に有効な治療法です。
化学焼灼術(薬剤による処置)
硝酸銀などの薬剤を出血点に塗布し、粘膜を腐食させて血管を閉塞させる方法です。電気凝固術を導入する前によく行われていた手法ですが、現在でも症例に応じて活用されることがあります。
ガーゼパッキング(タンポン法)
出血点が特定できない場合や、広範囲からにじみ出るような出血の場合、特殊なスポンジやガーゼを鼻の奥まで詰め込んで圧迫します。数日間入れたままにする必要があるため違和感はありますが、激しい出血を止めるためには不可欠な処置です。
日常生活の指導と再発防止
処置が終わった後も、再発を防ぐためのケアが重要です。粘膜が完全に再生するまでには数日から1週間程度かかります。その間は、以下の点に気をつけていただきます。
- 鼻を強くかまない・・せっかく固まった「かさぶた」が剥がれて再出血します。
- お風呂や飲酒を控える・・血流が良くなると血管が開き、再び出血しやすくなります。
- 部屋の保湿・・加湿器を使用して粘膜の乾燥を防ぎます。
鼻出血についてのよくある質問
Q1. 子供が夜中に突然鼻血を出すのですが、大丈夫でしょうか?
A1. お子さんは鼻の粘膜が非常に薄く、寝ている間に無意識に鼻をいじってしまうことが多いため、夜中の鼻出血は珍しくありません。多くは心配のないものですが、頻繁に繰り返す場合や、アレルギー性鼻炎で粘膜が荒れている場合は、一度受診して状態を確認することをお勧めします。
Q2. 鼻血が出たとき、ティッシュを詰めるのは良くないと聞きました。本当ですか?
A2. ティッシュを詰めること自体は間違いではありませんが、奥まで無理に押し込んだり、カサカサに乾いたティッシュを抜く際に、せっかく固まった粘膜を再び傷つけてしまうリスクがあります。詰める場合は、入り口付近を軽く押さえる程度にし、基本は「小鼻をつまむ」圧迫止血を優先してください。
Q3. チョコレートを食べすぎると鼻血が出るというのは医学的根拠がありますか?
A3. 医学的には、チョコレートと鼻出血の直接的な因果関係は「否定(病気との関連がないと判断)」されています。カフェインなどの成分が血流に影響を与える可能性はゼロではありませんが、通常の摂取量で鼻血の原因になることはまずありません。むしろ、乾燥や鼻を触る癖など、他の要因が重なっていることが多いです。
Q4. 鼻血と一緒に頭痛がするのですが、何か怖い病気でしょうか?
A4. 非常に高い血圧が原因で頭痛と鼻出血が同時に起こっている可能性があります。また、稀に副鼻腔の重い炎症や腫瘍が原因で両方の症状が出ることもあります。単なる鼻血と決めつけず、内科的な評価も含めて早めに医療機関に相談してください。
院長より
鼻出血は、誰にとっても不安なものです。特に小さなお子さんをお持ちのご家族や、血液をサラサラにするお薬を飲まれているご高齢の方は、「また出るのではないか」という恐怖を感じながら過ごされていることとお察しします。私たち鷺ノ宮耳鼻咽喉科では、鼻出血の診断と処置に力を入れており、最新の知見に基づいた迅速な対応を心がけています。当院は鷺ノ宮駅周辺の皆さんが困ったときに、すぐに駆け込める「街の相談所」でありたいと考えています。鼻腔ファイバー(内視鏡)を用いて出血部位をしっかりと特定し、なぜ出血したのか、どうすれば防げるのかを丁寧にご説明します。止まらない鼻血や繰り返す症状を我慢する必要はありません。中野区鷺宮の地で、皆さんが毎日を安心して過ごせるようサポートいたしますので、どうぞ安心してお越しください。
